Top | 概 要 | 入会 の ご案内 | 行事のご案内

ナノマイクロ加工分科会のご紹介

1.名称「ナノマイクロ加工分科会」:

2.分科会発足の趣旨:
 21世紀のキーワードの一つとしてのナノテクノロジーは,情報通信,ライフサイエンス,環境等,広範な分野にわたる新しい材料やデバイス,システム等の開発に寄与するものと期待されている.こうしたナノ・デバイスが組み込まれた電子機械システムにおいては,ミリ/マイクロ/ナノの階層構造における設計法を確立する必要があるが,製造技術においても,材料の各スケールの位相における加工の力学と技術について検討する必要がある.とくにマイクロ/サブマイクロメートル・オーダーの加工はシリコンプロセスがその牽引役を担ってきたが,最近,マイクロ/ナノメートル形状の金型を用いた形状転写加工法が提案され,大規模生産設備が不要で,高スループット生産が可能である点で注目されるなど,新しい取り組みが始まっている.そこで,本研究委員会では,従来技術を極限化したミリ/マイクロメートル・オーダーの加工技術,ならびにマイクロ/ナノメートル・オーダーの加工を指向した新しい加工技術に関する調査,研究を行い,マイクロ加工法と技術の提案,およびその展開をはかることを目的とする.

3.主な活動
3-1 研究項目
マイクロ材料技術
巨視的・準巨視的・微視的変形特性,微細加工特性,表面,工具・金型材料
 素材製造技術
極薄板,箔,極細線・管,粉末,等の製造技術
 マイクロ形状転写加工技術:各研究分科会の技術を縦糸として,「マイクロ」を横糸とする.
塑性・粘性・超塑性加工,ロールフォーミング,圧延,トライボロジー,チューブフォーミング,板成形,鍛造,粉体成形,せん断,引抜き,押出しインクリメンタル成形,接合,複合加工,LIGA,ラピッドプロトタイピング,プラスチックプロセス,鋳造,セミソリッド加工,超音波,特殊加工 マイクロ加工の力学:材料構成方程式,マイクロ加工の力学,表面,トライボロジー,シミュレーション
 工具・マイクロ金型技術
材料,マイクロ形状創成,加工技術(切削,研削,放電加工,レーザ加工,エッチング,電鋳,LIGA,ラピッドプロトタイピング,イオンビーム加工,他),計測,CAD/CAM,金型構造,他
 計測と制御技術
マイクロ/ナノ形状計測,加工計測,加工制御
 加工機械とシステム
マイクロファクトリー,機械構造,アクチュエータ,センサー,システム技術
 製品評価技術
計測・評価技術(形状,構造特性,等)


3-2 運営その他:

(1)運営委員会を組織し円滑な運営をはかる
(2)研究会、見学会、総会など年4回程度開催する
(3)成果を学会事業に提供する
(4)学際的活動により学会の会勢拡張に寄与する
(5)その他

4.委員構成 (52名,2001年9月)
主 査   早乙女康典(群馬大学)
幹 事   青木 勇(神奈川大学)
運営委員 池 浩(理化学研究所),池田博通(長野県精密工業試験場),大竹尚登(東京工業大学大学院),小寺秀俊(京都大学),坂上榮松(セイコーエプソン(株),高橋俊典(埼玉工業大学),高橋 寛(山形大学),仲町英治(大阪工業大学),松崎邦男(産業技術総合研究所),村川正夫(日本工業大学),楊 明(東京都立大学大学院),米山猛(金沢大学)