このたび，故曽田範宗先生の論文集を出版することになりました．是非，皆様にも一読頂きたくご案内申し上げます．

曽田範宗博士論文集刊行会
代表　甲藤好郎
　　　笹田　直

仕様：B5判上下2冊組，合計約1400ページ
販売価絡：￥15，000円（2冊1箱，送料込み）
発行：1996年12月２０日

申込先：曽田範宗博士論文集刊行会
住所：〒350−0198　埼玉県和光市広沢2−1
理化学研究所内（河野彰夫気付）
FAX：048−467−9301または048−462−4656

代金の振込み先：
富士銀行和光支店普通預金口座1328652
ロ座名：曽田範宗博士論文集刊行会
　　　　河野彰夫

本書の内容

故・曽田範宗先生のご研究は航空原動機の軸受に始まり，すべり軸受，流体潤滑，空気軸受，摩擦機構，境界潤滑，摩耗，ころがり按触，ブレーキなど機械要素の潤滑間題，潤滑剤試験法など，基礎学理から実用問題におよぶトライポロジーのほとんどすべての領域にわたっております。それらの研究はいずれも独創性がきわめて高く，この分野の学問体系の確立に指導的役割を果たされました。またこれらの研究成果を敷衍した成書として「摩擦と潤滑」「軸受」「摩擦の話」などを執筆され，いずれも名著の誉れ高く，後進のよき指導書とされております。このような先生のご業績を論文集の形にまとめることはかなり以前から企画されておったのではありますが，諸般の事情から延び延びになっておりました。そしてそれが完成しないまま，平成7年6月30日，先生は84才にして逝去されました。先生のご生前に間にあわせられなかったことを，ご霊前に深くお託ぴ申し上げるものであります。
この論文集は先生の論文の中から先生が晩年自ら選択されたもので，先生のお仕事の大部分を含んでおります。この機会に原文の誤植など出来るだけ訂正することに努めました。また，末尾の「論説・随想」は論文集に含めるのはいかがかと先生ご自身も迷われたのですが，名文家といわれた先生のもっとも筆の冴えたところでもあり，われわれ弟子たちから見ると先生の肉声が聞こえてくるようで，内容もまことに面白く，あえて論文集に加えることにいたしました。わが国60年のトライポロジーの歩みをこの論文集に見る思いがいたします。つつしんで先生の墓前に捧げるものであります。

　　　　　　　　　　　　　　　　「刊行のことば」より抜枠

曽田範宗博士略歴

明治44年4月新潟県にて出生，柏崎中学，第一高等学校理科乙類を経て
昭和10年3月東京帝国大学　工学部機械工学科卒業
昭和10年4月東京帝国大学航空研究所嘱託
昭和16年7月東京帝国大学助教援
昭和24年4月工学博士
昭和24年4月東京大学教授
昭和43年2月東京大学宇宙航空研究所長・東京大学評議員
昭和47年4月理化学研究所招聘研究員・同摩擦工学研究室主仕研究員事務取扱い
昭和47年5月東京大学名誉教授
昭和51年5月理化学研究所理事
昭和55年5月理化学研究所顧問
平成7年6月逝去（享年84才）
その他の役職
昭和43年4月（社）日本潤滑学会会長
昭和45年4月（社）日本航空宇宙学会会長
昭和50年4月（社）日本機械学会会長
昭和58年12月　日本学士院会員
主なる著春
摩擦と潤滑　岩波全書（1954年）
軸受　　　　岩波全書（1965年）
摩擦の話　　岩波新書（1971年）
固体の摩擦と潤滑（訳）丸善
受賞等
昭和34年4月　日本機械学会賞
昭和38年4月　日本機械学会賞
昭和46年11月　毎日出版文化賞
昭和50年11月　紫綬褒章
昭和53年5月　日本潤滑学会賞
昭和56年5月　日本潤滑学会賞
昭和56年4月　勲二等瑞宝賞
昭和56年9月　トライポロジー・ゴールドメダル
平成元年11月　文化功労者
平成7年6月　従三位・三つ重ね銀杯下腸

曽田範宗博士論文集・申込書・

販売価格：15，000円／組（2冊1箱，送料込）

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お支払いは、現品到着後2週間以内にお願しいいたします。
◆申込先
申込先：曽田範宗博士論文集刊行会
住所：〒350−0198　埼玉県和光市広沢2−1
理化学研究所内（河野彰夫気付）
FAX：048−467−9301または048−462−4656
代金の振込み先：
富士銀行和光支店普通預金口座1328652
ロ座名：曽田範宗博士論文集刊行会
　　　　代表　河野彰夫