「塑性加工関連のトライボロジーにおける環境問題

-分科会文献データベースを活用した現状と課題の分析-」を刊行


                  2004年12月 プロセス・トライボロジー分科会



 工学そして工業界にとって環境問題は21世紀になってますます重要性を増してくると思われる.塑性加工のなかでも環境との接点が大きいトライボロジーの観点から,当分科会では財団法人天田金属加工機械技術振興財団の助成を得て,昨年末に標記刊行物(A4版 144ページ)を刊行した.序章では環境問題と人間および工学の関わりについて考察し,第1章から第6章では加工法別(せん断加工,板成形,鍛造,圧延,切削・研削)に環境負荷低減の取組の現状を著述した.第7章では洗浄,第8章は金型材料・表面処理,第9章では潤滑剤とトライボロジーの要素別に現状を整理した.終章では世界の環境問題の動向を整理し,日本の法的規制等の現状をふまえ,今後必要な取組について加工技術に限らず社会的な動向を含め必要な課題の予測ならびに提言を行った.

 無料で配布しているので,ご関心をお持ちの方は下記まで御連絡いただきたい.

独立行政法人理化学研究所 池  浩
(電子メール:hike@riken.jp , Fax: 048-462-4657)



「塑性加工関連のトライボロジーにおける環境問題」 目次

序章  地球環境とトライボロジー   日本大学 木原諄二
第1章 せん断加工          日本工業大学 村川正夫
第2章 板成形            東京都立産業技術研究所 片岡征二
第3章 鍛造             静岡大学 中村 保
第4章 圧延             横浜国立大学 小豆島 明
第5章 引抜き            岐阜大学 王 志剛
第6章 切削・研削          ユシロ化学工業(株) 丸山英二
第7章 洗浄技術           日本工作油(株) 木村茂樹
第8章 金型材料・表面処理     (株)豊田中央研究所  土屋能成
第9章 加工用潤滑剤         大同化学工業(株) 横山東司
終章  環境問題における世界の動向とトライボロジー技術
                   理化学研究所 池  浩