プロセストライボロジー分科会第106回研究会(第234回塑性加工シンポジウム) 
「ドライ加工の可能性と今後の展開」


日 時:平成16年11月25日(木) 9:30〜17:20

会 場:同志社大学 京田辺キャンパス 恵道館202号室 [〒610-0321 京田辺市多々羅都谷1-3]

交 通 :近鉄京都線「興戸」駅下車徒歩15分, JR 学研都市線「同志社前駅」下車徒歩10分

主 催:日本塑性加工学会(実行:トライボロジー分科会、金型分科会共催)

協 賛: 軽金属学会,精密工学会、トライボロジー学会、日本機械学会、日本金属学会、型技術協会、自動車技術会 日本金属プレス工業協会、日本鉄鋼協会、日本マグネシウム協会、表面技術協会、素形材センター

趣 旨:潤滑油の環境への適合性が重要課題として求められるようになりつつある.その中で、潤滑油を使えば必ず何らかの環境負荷をともなうという考えから、潤滑油を全く使わない加工、すなわちドライ加工が注目されている.このシンポジウムでは、研究段階にあるドライ加工技術をも含め、その現状と実用化への課題を探る.

プログラム:開会の辞(9:30〜 9:40) 日本塑性加工学会 企画委員長    藤川 真一郎君
      午前の部(9:40〜11:50) 岐阜大学工学部              王 志 剛 君
      午後の部(12:50〜17:20) 大阪府立産業技術総合研究所     白川 信彦 君

時 間講 師表題: 内   容
9:40〜10:30日本大学
 生産工学部
 木原諄二君
 地球環境と潤滑:地球環境が我々人類の課題となってきた。人間の活動に必要なエネルギーを得るために殆ど必然的に二酸化炭素を排出し地球の温暖化をもたらす環境問題は深刻である。潤滑は生産活動に必要な動力を節約し、生産手段の寿命を延ばす重要な技術である。
10:30〜11:10兜s二越
 機械工具事業部
 関口 徹君
 ドライ切削加工はどこまで進んだか:切削加工におけるドライ加工は、環境対応と経済性向上の効果から急激に普及をしている.実用化の現状とドライ加工を実現するための切削工具について、工具形状及びコーティング技術の動向を解説する.
11:10〜11:50日本工業大学工学部
 神 雅彦君
超音波援用によるドライ・セミドライ加工:深絞り加工、しごき加工あるいは引抜き加工などの各種塑性加工法において、超音波が摩擦特性に与える影響、具体的な超音波の利用法、および利用効果に関して、ドライ加工実現の観点から解説する.
11:50〜12:50(昼 食 ・ 休 憩)
12:50〜13:30大阪大学大学院
 基礎工学研究科
  小坂田宏造君
  松本 良君
マグネシウム合金のドライ・セミドライ加工:マグネシウム合金の塑性加工において,無潤滑,微量潤滑での摩擦特性からコーテッド工具,酸化物の効果,潤滑方法について紹介する.またドライ・セミドライ加工の可能性について述べる.
13:30〜14:10日本工業大学工学部
  村川正夫君
DLCコーティング工具によるドライプレス加工:DLC(ダイヤモンドライクカーボン)をコーティングした切断、せん断や深絞り工具を用いて無潤滑プレス加工を試みた結果について紹介する.
14:10〜14:50都立産業技術研究所
 技術開発部
  片岡征二君
セラミックス工具によるドライプレス加工:各種被加工材および各種セラミックス工具を用いて無潤滑絞り加工を試みた結果から、セラミックス工具によるドライ加工の可能性について示す.
14:50〜15:00(休   憩)
15:00〜15:40東京大学 国際産学交流センタ
  相澤龍彦君
イオン注入した工具によるドライ加工:ハロゲン核種をイオン注入した工具による自己潤滑作用を利用したドライ加工/ドライ切削に関して、その基礎から応用までを述べる. 
15:40〜16:20東芝ジーイー・タービンサービス(株)
  高石和年君
電磁鋼板のドライ打抜き加工:各種表面改質した打抜き工具を用いて無潤滑で方向性電磁鋼板をプレス加工している事例を紹介し、ドライ打抜き加工における表面改質や金型材質の金型寿命延長に対する効果を紹介する. 
16:20〜17:20 司会  理化学研究所
  池 浩君
 総 合 討 論


定 員:100名(定員になり次第締切り.定員超過の場合はご連絡します.)
参加費:プロセス・トライボロジー分科会委員は3000円,日本塑性加工学会会員8,000円(学生会員は半額),一般12,000円(いずれもテキスト代含む,協賛学協会員は会員扱い)
申込方法:プロセス・トライボロジー分科会委員は幹事まで.
         その他の方は学会ホームページ(http://www.jstp.or.jp)【行事のご案内】よりお申込みください.