時 間 | 内 容 | 講 師 |
9:35~9:50 | 難加工材のトライボロジー:高い変形抵抗か低い変形能のため加工が困難で,工具との焼付きも生じ易く実加工が困難と考えられるTiとMg合金の塑性加工におけるトライボロジー的課題をどのように克服できるかを考察する. | 静岡大学 工学部 中村 保君 |
9:50~10:20 | チタンの材質と加工特性:Tiの製造法とその特性および用途について概説し,特にTi冷延板の最大用途であるプレス成形材について,Ti素材の種類,製造条件とその特性やプレス成形性との関係について述べる. | 新日本製鐵(株) 木村 欽一君 |
10:20~10:50 | チタン板成形における表面処理と超音波効果:Tiの平板しごき試験において,Ti板への各種表面処理と潤滑剤の効果および円筒絞り加工における超音波振動付加の効果について検討した結果を紹介する. | 都立産業技術研究所 精密加工技術グループ片岡 征二君 |
10:50~11:20 | チタンバルブの熱間押出し鍛造技術の開発:熱間成形型の摩耗は界面の温度条件に強く依存する.この温度を支配する因子を明確にし,工具や被加工材の表面構造因子が摩耗や工具表面の塑性流動に及ぼす影響について述べる. | 愛三工業(株) 生技開発部吉坂 幹治君 |
11:20~11:50 | 純チタン板の多段深絞り加工:陽極酸化皮膜処理および大気酸化処理により焼付き防止し,純Ti板の多段深絞り加工を行なった.潤滑剤,表面処理,ダイス材料を変化させて焼付き防止し,10段以上の多段深絞り加工を可能とした. | (株)野口製作所 生産技術部村尾 卓児君 |
11:50~12:50 | 昼 食・休 憩 | |
12:50~13:10 | 難加工材のプリコート潤滑:成形加工には取り扱い性や利便性から液状潤滑剤が広く利用されてきたが,TiやMg合金ような難加工材には潤滑機構上適用できない場合がある.難加工材に適した方法としてプリコート潤滑を紹介する. | 日本工作油(株)木村 茂樹君 |
13:10~13:30 | チタンの板成形時のPPフィルムの潤滑効果:Tiの板成形時の焼付きを克服するために,潤滑剤,金型材質などを変えて検討し,鋼板の板成形時と同様に工具鋼を用い,潤滑剤としてPPフィルムを用いれば効果があることを紹介する. | 東京電機大学 工学部 阿高 松男君 |
13:30~13:50 | チタン板の絞り加工用溶射皮膜金型:高機能材料として注目されるTiは金型への焼付き・凝着性が高く,普及の障害となっている.このようなTiの絞り加工用として,溶射皮膜金型の可能性について述べる. | 岐阜県製品技術研究所 試験研究部佐藤 丈士君 |
13:50~14:20 | マグネシウム合金の材質と加工性:MgおよびMg合金の物理・化学的性質,機械的性質,材料特性,種類,用途などを概説し,最近の電子機器の筐体や自動車への応用例とそれらの成形加工法を紹介する. | 長岡技術科学大学小島 陽君 |
14:20~14:50 | マグネシウムおよびマグネシウム合金の圧延時の諸問題:Mg圧延板は稠密六方晶ですべり面が一つのため薄板にするまで熱・温間で圧延され,形状制御が難しく,適正な潤滑剤もない.Mg圧延の諸問題と検討中の解決策について報告する. | 大阪富士工業(株) 清水 亨君 |
14:50~15:10 | マグネシウム合金の無潤滑加工における摩擦特性:Mg合金の無潤滑状態において酸化物と工具材質が摩擦特性に及ぼす影響をすべり摩擦試験で調べ,リング圧縮試験によって鍛造加工での摩擦特性を調べた.それらの結果を紹介する. | 大阪大学 基礎工学研究科小坂田宏造君 |
15:10~15:20 | 休 憩 | |
15:20~15:50 | マグネシウム合金の鍛造法による薄肉ミニディスクケースの開発:AZ31合金薄板を加熱し,鍛造に絞り・曲げを加えた技術(プレスフォーミング)により,肉厚段差やボス付きの優れた外観のミニディスクプレーヤーケースを開発した. | (株)東京精鍛工所 渡辺 洋君 |
15:50~16:20 | 硬質カーボン膜コーテッド工具によるマグネシウム合金のプレス加工:AZ31合金板のプレス加工における硬質カーボン膜コーテッド工具の有効性を示し,脱脂が容易な水分散系プレコート潤滑剤併用による実用性評価結果を述べる. | 日本工業大学 工学部古閑 伸裕君 |
16:20~16:40 | 家電製品におけるマグネシウム合金部品の応用と加工技術:軽量で堅牢なMg合金の特徴,家庭電化製品への適用事例と加工技術を紹介し,さらに薄肉鋳造などの成形技術,防錆と塗装の2次加工技術,リサイクルなどの課題について述べる. | 松下電器産業(株)西川 幸男君 |
16:40~17:30 | 総合討論: 司 会 | プロセストライボロジ分科会主査 池 浩君 |